酒造
日本が世界に誇る伝統文化を受け継ぐ匠の集団。
現場の最高責任者『杜氏』の繊細な感覚が酒の味を決める!
どんなお仕事?
日本酒を造る仕事は、平安時代初期までは朝廷の役所で行われていた、歴史と伝統のある職業です。明治時代に個人でお酒を作ることが禁じられ免許が必要になりました。特に日本酒(清酒)の製造は管理が厳しく、今でも新規で免許を取ることが制限されています(輸出用は除く)。酒造は杜氏を最高責任者に、多くの蔵人たちが力を合わせて数カ月かけて仕込みます。それぞれに役割があり、温度管理や見極めが難しい作業が多いため、醸造期間中は気が抜けません。
必要な資格やスキルは?
●必要な資格
酒類製造免許を取得した酒蔵でのみ酒造りができます。酒蔵(酒造工場)に就職(弟子入り)し現場で経験を積み、職人になります。最近では大学の農学部などで生命工学やバイオテクノロジーを学び就職する人も増えています。
●必要なスキル
・体力
・忍耐力
・お酒が好き
今できること、頑張れることは?
未成年の貴方が酒造りに興味を持ったのにはどんな理由があるのでしょうか。もし、歴史や伝統、職人の技などに惹かれたのであれば、その気持ちを是非大切にしてください。酒造りは、古来から人々の技と思いによって受け継がれてきた日本の伝統文化です。テクノロジーが進化し、一年中仕込みができるようになった現代の酒蔵にもその思いは生き続けています。「いいお酒を作ってみんなに喜んで欲しい」。その気持ちを持ち続けていればきっといい蔵人、杜氏になれるはずです。