作業療法士
機能だけでなくその人らしい生き方を手助け
相手の体と気持ちを解きほぐすには柔軟な発想と遊び心も大切だ
どんなお仕事?
けがや病気などで日常生活を送るのが難しくなった人に対して、必要な動作や機能を回復させ、少しでもその人らしい生き方ができるよう手助けする仕事です。理学療法士が基本的な運動機能の訓練をするのに対し、作業療法士は食事や着替えなど日常生活に必要な動作、社会参加のための訓練などを行います。また、精神に障害のある人に対しての機能訓練も行います。医療、福祉、介護分野が主な職場ですが、就労支援事業、特別支援学校などでも活躍しています。
必要な資格やスキルは?
●必要な資格
作業療法士(国家資格)
国が指定する大学や短期大学、専門学校で3年以上学び、規定のカリキュラムを修めて卒業(見込み含む)した人に受験資格が与えられます。
●必要なスキル
・コミュニケーション力
・忍耐力(根気強さ)
・観察力
今できること、頑張れることは?
心身に問題や不自由さを抱えている人たちの中には、前向きにリハビリに取り組めない人もいます。そんな方々の気持ちに寄り添えるような人が作業療法士に向いています。まずは、相手の立場や気持ちを考えて行動すること、そして自分の気持ちも素直に出すことができるように心がけてみましょう。専門性のある仕事なので向き不向きはありますが、今のうちから「私の性格では無理」と判断せず、目指したいという気持ちを大切に、努力し、チェレンジしてみましょう。