お茶の世界や食の世界で使われる器の制作。唯一無二の作品作りを目指して、歴史的な技法や釉薬、焼成を守りつつ、時流に合わせた新しい作品作りにも取り組んでいます。土台となる土造りから、轆轤成形、削り、素焼き、秘伝書を元に調合した釉薬掛け、薪窯による本焼きという工程を経て作品が完成します。その後、作品の検品をしてお客様の手に渡ります。

やりがいというのは大変さと比例して大きくなると思ってます。全ての工程を一から作り、作品となるわけですが、肉体労働のため、身体が一番大事になってきます。自分の肉体を追い込みながら、自分の目指す作品を最後の本焼きという過程まで持っていき、火の神様にお祈りして作品が焼き上がります。薪窯というものは１日から２日掛けて寝ずに薪を焚べ続ける作業になります。その中で作品が失敗もあれば想像を超える作品が出来上がることもあるため、疲れが吹き飛ぶぐらいの一番のやりがいと陶芸の面白さを感じる瞬間です。